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某日


日本橋三越の正面入り口をくぐると、目の前のインフォメーションの真後ろにでっかく「越」の字が掲げられた紫の幕が下がっている。何も考えずにカジュアルな服装できたことを後悔しつつ、緊張感に包まれながらエスカレーターを上っていたところ、五階のフロアで「大黄金展」が催されていて、あまりにも金ぴかなものだから、逆に品がないなあと思っていたら不思議と緊張もほぐれてきて、六階のギャラリーフロアへ。茶器を購入。お茶道具はまだ持っていないけれど、毎日お茶を立てよう。


某日


迎えの時間よりも一時間も早く勝田駅に着いてしまった。改札の中にはJRと那珂湊海浜鉄道のホームがあるが、電光掲示板と路線図はJRの分しかなく、海浜鉄道は端っこの方に小さく時刻表が貼られているだけだった。日頃よりすっかり電車をつかうこともなくなっていたところだったので、夜の駅前通りを少し散策してみることにする。


歩き始めてみると、駅周辺の焼き肉屋の多いこと。焼肉居酒屋、韓国風焼肉、ホルモン焼き、沖縄焼肉(???)などなど。ラーメン屋さんは2件くらいしか見つけられなかった一方で焼肉屋は6件くらい見つかった。これだけ焼肉屋が並んでいると、立ち込めてくる匂いも動物が焼けているにおいな気がしてくる。予備校・学習塾はもっと多かった。動物の焼けるにおいの狭間で受験勉強に勤しむ学生。飲酒量も、子どもの数も、年々減っていると聞くけれど、駅前に居酒屋や塾が出店できなくなったら、この一等地には何が並ぶのだろうか。フィットネスとか美容クリニックだらけになるのは、「時代」過ぎるのでできれば勘弁してほしい。


中途半端に時間が余ってしまったので、適当なラーメン屋さんへ。おなかが空いているわけではなく、暇だから食べるご飯なんてどうしようもない。店内にはビールの泡は7:3みたいなポスターが張られている。ハイボールを注文してみたら、グラスの7分目までハイボールが注がれていて、お店のプロ意識を感じました。ホールのおばちゃんが衛生手袋をして接客して、キッチンのおっちゃんが素手で調理する店。


某日


逆ブラックスワン

「必要」


某日


霜が本格的に降りはじめ、早朝の畑は白茶色っぽい。地面から離れれば離れるほど、強い寒さで植物にダメージが行く中、ターサイは陣地を広げるように、地面を這って成長していくので、その冬に特化した機能美に惚れ惚れとする。とはいえ、人の手を入れなければ真冬の厳しさには、野菜も雑草もほとんどの植物が耐えられずに枯れてしまう。春先からどんなに手をかけて畑を手入れしても、真冬の霜で一律にリセットされてしまうのは、哀しさよりもある種のありがたさが勝るような気もしている。


某日


duolingoでフランス語の勉強を始めてみる。特に目的もなく始めた語学学習なので、なんだか継続できる気がしている。

11/24


横浜から遊びにきてくれた友人にレコード屋でレコードを選んでもらう。ジャズに明るい友人だったので、ジャズの名盤的なものを3枚ほどセレクトしてもらう。帰宅してそのうちの一枚を流してみると、うちの猫が異様に反応する。回っているレコードプレイヤーを猫パンチし始めたので、レコードを取り上げる。このタイミングで初めて、プレイヤーについている謎の蓋みたいなのが、再生中の回転しているレコードを保護するものであるということに気がつく。


11/25


昨日の猫の件を例の友人にメッセージで伝えると、同様にジャズに興味を示す猫の話を他の知人から聴いたことがあるらしく、猫はジャズ好き説が濃厚になる。試しに家にあった「たま」のレコードを再生してみると、まったく興味を示さない。猫だからといって「たま」を流すのは流石に安直だったかと反省。


11/26


TMを流してみたけれど反応がなく、他のジャズ盤をながすと反応するので、少なくともうちの猫はジャズ好きらしい。最近は日が短くなったからか、16時くらいに空の光が鈍くなり始めるとしきりに鳴いてごはんの催促をしてくる。とりあえずジャズを流しておくと10分くらいは時間が稼げるので、レコードを回してしばし黙らせる。


11/27


タケモトピアノのCMってどこで猫が出てきたっけ?


みんなまあるく


11/28


母親経由で聞いたのだけれど、幼馴染の彼の家の猫はまだ生きているらしい。当時家で遊んでいたのが小学生の記憶なので、それから20年近くは経っているはず。猫のトイレ周りが臭いというのは、当時の彼の飼い猫に教えてもらった。


11/29


日頃の疲れが溜まっていたからか、5時間ほど昼寝をしていた。いろんなパターンの里芋の夢をみる。干し柿のように軒先に連なっている里芋を下から見たり横から見たりする夢。Wikipediaで何を検索しても里芋のページに移行してしまう夢。スシローとかココスとかの注文パネルに流れてくるような、新商品の告知動画の要領で、空色のスクリーンをバックに里芋が四方八方に弾ける夢。いずれも泥は落としてあったけれど、皮は剥かれていない。


11/30


けいちゃんから振り込まれたお金を確認。また遊びにきてね。




11/17


いつものようにインスタグラムの通知を確認すると、えろいおんなからのフォローが一件。知らない名前、少なすぎるフォロワー、プロフィールのえっちな文言で、詐欺の類だろうと思い、無視。


道の駅でお茶をしていると店内に入ってきたおじいちゃん。おじいちゃんが鉛色の杖をついているかと思ったら、胸元でスマートフォンを回していて、撮影用の一脚だった。おじいちゃんが無断であちこちを撮影するようになったら、誰がモラルを説いてくれるのだろう。


ガラス窓の外では別のおじいちゃんが、大きな野沢菜漬けのパックを袋に入れずに裸の状態で手にしていて、野沢菜漬けのパックは平仮名の「へ」の形でしなって折れ曲がっている。茹で掛けのパスタを鍋から持ち上げたときのようなへの字。おじいちゃんは野沢菜漬けをへの字に曲がらせてナンボ。


知久寿焼さんの水戸の行脚をみにいく。とてもよかった。


ライブハウスの常連がカウンターに寄りかかるときの角度。ここを自分の居場所だと骨の髄から認識していないとできない、カウンターへの重心の預け方。


11/18


えろいおんなからのフォローが一件。昨日のえろいおんなとおんなじフォーマットのアイコン、プロフィール、投稿。詐欺の類だとおもい、無視。


効率の悪いことをやれって世の中が言い出したから、おそらく今は効率のいいことをするのが「正解」なんだろう。


11/19


えろいおんなからのフォローが一件。無視。このままえろいおんなからのフォローが増えて、フォロワーがえろいおんなだらけになることが恐ろしくて、少し遅れてブロックをしにいく。


今年の12月の24,25日は平日だけれど、やっぱりなんとなく打ち合わせとかのスケジュールを入れるのは気を遣う。


講師の多様な経歴以外、何もよくわからない、なんかの講座のビラ。


11/20


えろいおんなからのフォローが四件。なんかしたっけ?無視。


キッチンのオリーブオイルが室温で固まり始めたので、今日からを冬とする。


11/21


えろいおんなからのフォローが零件。昨日の四件はえろいおんなからの最後の何かだったのか?えろいおんなに主体があるのか?


今まで住んできた家の最寄駅が市営地下鉄、つくばエクスプレス、京急線だったので、JRが最寄駅の人の気持ちがまったくわからないんです。


11/22


えろいおんなからのフォローが零件。零件だと思うくらいには意識している。


改札を抜け、お手洗いに行こうとすると、一斗缶くらいの大きさのクーラーボックスを抱えた青年が、駅のホーム内のベンチに座って目を瞑っている。意外とこういう青年が臓器売買の「運び」をしているのかもしれないなあと思いながら用を足していると、あのクーラーボックスの中から血の気配が漂ってくるような気がして背筋がゾッと凍り始める。ゆっくりとした足取りでお手洗いから出ると、ツレと思わしき人が、業務用の、プラスチックのカップ100個くらいのやつを裸で持っていて、胸を撫で下ろす。一安心して、久しぶりに都市に出てきたのもあって、エスカレーターの右側に立ち止まって乗る運動を実施。


11/23


えろいおんなからのフォローが二件。よくアイコンを見ると、明らかにAI生成画像感丸出しのつやつや人間だった。もちろん生身の人間でないことなど分かっていたのだけれど、明確な烙印を押された時の失望感に晒されて、こんなことでがっかりしたことに腹が立ってくる。


大きい本屋の哲学書のコーナーの有象無象感。


ライトエッセイとエッセイとタレントエッセイでそれぞれコーナーが分けられている。


ペッツのコーラ味を齧る。およそ20年ぶりにペッツを齧った瞬間、ほんとうに頭の中に風が吹いたんです。具体的でない記憶が頭の中でぐわぁーっと駆け巡って、何も思い出してないけれど全て思い出した。レモン味、グレープ味では何も思わなかった。



岩崎良平 ブログ

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