「シーサーには怖い顔をしていてほしい」
- 良平 岩崎
 - 9月29日
 - 読了時間: 1分
 
「シーサーには怖い顔をしていてほしい」この前読んだ永井玲衣のエッセイに書いてあった。どこかで心当たりのあるフレーズだなと思ったのだけれど、昨年の冬の終わりに行った沖縄旅行で、自分自身で発した言葉と全く同じだったような気がする。守り神であるはずのシーサーが、お土産屋さんでJ-popの歌詞みたいに満面の笑顔で売られていて、あまり観光客をなめるなよと思ったみたいな記憶だったとおもう。完全に個人的な経験だと思っていたけれど、当然同じようなことを考えて、同じような言葉を発する人もいるのだろう。人の数よりも表現の数のほうがよっぽど少なくて、そうだからこそ、無限で果てがないように見える表現の海の中でも、交わるべくして、どこかで人同士が交わう瞬間が訪れるのが嬉しかった。」


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